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子どもたちへ 本を届けよう

西日本から 子どもたちへ本を届けよう ネットワーク

プログラムと絵本をちらり(お話会中止……)

年に一度のお楽しみ?というか、年に一度の実践の場、学びの場、出会いの場として、楽しみにしている図書館のお話会。
8月から、図書館さんとの連絡、打ち合わせ、相方さんとの相談を経て、プログラムを組んで広報していたのですが、なんと、なんと、なんと、中止となりました。
コロナのバカ、バカ、馬鹿――――!!!

残念なから、今回練ったプログラムはお蔵入り。
もしかしたら、来年同じプログラムでできるかもしれませんが、先のことは分かりません。
せっかくなので、チラ見せしちゃおうかしら。

今回、相方さんが、先に、お話を一つ決めてくださったんですね。それがかっちりしたお話だったので、私は、短いおまけ的なお話で、それにからめて、絵本を二、三冊紹介して、連続したコーナーにしようと思いました。

そこで、選んだのが、「小さな赤いお家」。
かわいらしい謎なぞ話です。
出典はこちら↓

マーガレット・リード・マクドナルド 佐藤涼子訳 編書房(20019)

その謎にからめて、二冊の絵本を紹介することにしました。

それから、お話に出てくる「りんご」と「アップル・パイ」をテーマに、絵本を選書して、お話会のお部屋に面展することにしました。

どんな絵本を選書したかだけ、ここに少し紹介しますね。














プログラム組み、展示する絵本の選書は、腕の見せ所、楽しく悩みながらも、ピンとくるものをちゃっちゃか選んでつなげます。
時々こうやって、テーマやトピックを決めて、ざーっと本をチェックして、深掘りしてこれ!と思うものを選んでリストアップしておくと、いざというときに役に立ちますし、どんどん情報が蓄積されて、自分の力になります。
絵本を見る目も鍛えられます。
そう思って、いつも、ちょっとがんばって、時間をかけてやっています。とっても貴重な機会です。

ぜひ、みなさんも絵本との出会い、お話と絵本の掛け合わせの妙、お話と絵本によって広がる世界を楽しんでください。

では、また、来年!?


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お話会プログラム考え中!

 昨年はお休みでした。コロナ禍め!
・・・・・・というわけで、毎年恒例ですが、二年ぶりの図書館のお話会の担当です! どきどき。

 毎年、この時期は、大学の授業の成績評価の締切とプログラムの締切が重なり、いろいろ採点したり、処理を進めながら、頭の片隅で、どうしようかな~って考えたり、相方さんのご意向を探ったり……。
 そして、成績が終わったら、絵本や昔話の本を探索したり、ひもといたりして、考えていきます。

 絵本やお話、どうやって選んでいるの? よい本の基準は? おすすめは?
・・・・・・と、よく聴かれますが、ま、なかなかそう簡単に答えられるものではありません。経験と勘で、けっこう瞬時に判断を下していたりするし、それを言葉で説明するのは難しいな、と。
 プログラムができるまで……も、言葉にするとそれなりのストーリーになりそう・・・・・・。

 私は、語るのも読み聞かせするのももちろん好きだけど、でも、テーマや切り口を考えて、魅力的な本を選んで並べる、プログラム作りが、ものすごく好きかもしれません。
 お話には、大体、関連した絵本のブックトークと読み聞かせをつなげます。お話や本の組み合わせを考えているとき、そして、こういう本がないかな、と探して、ぴったりの絵本を見つけたとき、ものすごく楽しいんですよね。
 考えながら勝手に、いいプログラムだーと自画自賛しちゃいます(笑)。

 さて、今回は、相方さんが、さくっと日本の昔話を指定してくださったので、それに組み合わせるもの……ということで、あれこれ考えました。
 相方さんの選んだお話が、かっちりした日本の昔話だったので、今回は、それをメインに。

 そこで、私は、外国のお話で、短く軽く、幼い子どもにも分かるものを・・・・・・ということで、お話を選び、そのお話から展開できるブックトークを考えて、絵本をいくつかみつくろい、流れを作ります。
 そして、最後に、気持ちよくお話会を終われそうなしめの絵本も、あたりをつけました。

 いつかどこかでやりたいなとだいぶ前に目をつけていたけれども初めてのものと、これを機にテーマに沿って探索した新作、新ネタばかりですが、私はわりといつもそうなので問題なし。実践の回数が少ないからどうしてもそうなってしまうのですが・・・・・・。

 大体の流れができたところで、図書館さんにご報告。

 今回は、そんなわけで、アイルランドも音楽も歌もなし。妖精も魔女もなし。
・・・・・・そのかわりに、身近にある自然の不思議(Wonder)を楽しみたいと思います。

 9月に図書館で。お楽しみに~!
 終わったら、ここでもご報告しますね~。


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金の本?銀の本?

子ども時代に読んだ懐かしい本。みなさんにもありますか?

子どもの本を仕事にしていると、たまに、本の探索を依頼されることがあります。

子ども時代にこれこれこういう本を繰り返し読んで、すごくよく覚えているんだけど、知っていますか?知りませんよね?
自分で調べてみたんだけど、なにも情報が出てこなくて……。
まぁ、タイトルも覚えてないから無理ですよね……みたいな。

こういう時こそ、図書館司書の面目躍如!
専門家としての腕の見せ所!!

子どもの頃の読書の記憶というのはとてもパーソナルです。
ある一場面やあるモティーフが、強烈に印象に残っている。
色や雰囲気が鮮烈に脳裏に焼きついている。
出てきた食べ物がおいしそうだった、お洋服が素敵だった。
体験したわけではないのに、その味やにおいや手触りまで覚えている気がする……。

ありありとその場面を思い出せるのに、子ども時代の言葉と語彙のレベルで体験されたことなので、理知的に説明できません。
そして、本の探索には必須と思われる、題名、作者名、あらすじ、主人公の名前などは、記憶されていないことがほとんどです。

子どもが全存在かけて、想像力を駆使して、本の世界に入りこんで体験したことなので、なかなか言語化しにくい……というだけでなく、さらには、本に書いてあることが、ものすごくふくらまされ、本よりも魅力的に記憶されていたりします。

きれいな挿絵がたくさんあった、カラフルだったと記憶しておられたのに、実際に本にあたってみると、白黒の小さな挿絵しかない、とか、色がついているのは表紙と口絵だけ......といった場合も少なくありません。

子どもの頃の読書って、だから特別だし、だから素晴らしいんです。

このたび、二年越しに、そういった探索本を、相談者にお渡しすることができました。
二年前に依頼されて、その時にすぐに本にはたどり着けました。

あなたの探している本はこの本ですか?

……『金のおの 銀のおの』の湖の女神の気分です。
きっと、相談者以上に、私の方がどきどきしているのではないかしら……。

このときは、幸いにして、ビンゴ!!(ふっふっふ、プロですから……(笑))
とても喜んでくださいました。

その時には、本が入手できず、図書館で借りてみてくださいとお伝えしていたのですが……。
先ごろふと思い出して、探してみたら、なんと、古本屋さんに出ているのを発見。

しかも、二年ぶりにお会いする機会があって、無事、お手渡しすることができました。ちょっとしたサプライズです。

それはそれは、司書冥利につきる、素晴らしい体験でした。
子どもの本に関わっていたよかったな、なんて幸せな仕事なんだろうと感じました。

探索した本はこちら。

『ビビ=ククのゆかいな旅』
作/メイ・ダランソン 訳/工藤みち子 絵/油野誠一 偕成社 昭和40年初版 (世界の子どもの本)
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未読だったので、私もお渡しする前に読ませてもらいました。
少々時代を感じますが、子どもの心を満たす、児童文学らしい本でした。
久々に場面を味わいながら、ゆっくりと、子どものような読書を楽しみました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

メンタルの不調で辛かった上半期を過ぎたら、恵みの多い下半期が待っていました。
たくさんの出会いやご縁をいただきながら、数年ごしに計画していたことが実現し、今、ひとつのサイクルがきれいに閉じるような不思議な感覚があります。
来年はどうなるのかなぁ……不安と期待が入り混じった心境です。

みなさま、今年一年、お世話になりました。心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
また、来年もよろしくお願いいたします。
よいお年をおむかえください。




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図書館おはなし会

恒例。9月の図書館のお話会が無事終わりました。
相方さんに自分の持ち話から語りたいお話を選んでもらって、「瓜こひめこ」をこの日のメインに。
私は、おまけのお話として、所要時間5分程度のお話をいくつか検討し、時節柄や対象年齢も考えて、ちっちゃなわるっこ鳥を。
それにつなげて、月おとこの絵本でしめました。

▶プログラム◀
絵 本   おつきさまこんばんは  (林明子作、福音館書店)
お 話   瓜こひめこ    (おはなしのろうそく 12)
つなぎ(手袋人形) からすの親子
お 話   ちっちゃなわるっこ鳥 スペインの昔話 (『世界むかし話 〈南欧〉』木村則子訳、ウィリアム パパズ絵、ほるぷ出版)
つなぎ   月の絵本の紹介~月の模様の見立て、いろいろ~
絵 本   月おとこ  (トミ・ウンゲラー作、 評論社)

会場に、ベテランさんがすすきを季節のお花と取り合わせて活けてくださり、相方さんが自作のお月さまを飾ってくれて、季節のしつらいが完成。とってもいい雰囲気。

DSC_0591_convert_20190926184025.jpg

いつもみなさんのこういう技と心配りには頭が下がります。ほんとに素敵です。

さてさて。
前半は若さとパワーのある相方さんが、ほぼ完璧のパフォーマンスでつないでくれました。

歯切れよく元気のいい語り。体全体を使った見事な発声。
本物のキュウリやゴーヤー、自作の瓜で子どもの興味をひきつける導入も素晴らしかったです。
後半へのバトンを安心して受け取ることができました。

ま、私は私らしく……。
若さにも元気にもいささか欠けますが、お話の世界に浸り、誠実に語る。
ただただそれだけを念じつつ。

「ちっちゃなわるっこ鳥」は、奇想天外な展開のなんだか不思議なお話で、まったくお話の先が予想できないところが面白い。
理屈抜きに楽しんでしまえばいいのですが、まじめな大人には、うん?と思うところもあったようです。
展開が読めないので、子どもも大人も、みなさん、ものすごく集中して聞いてくださっていました。

ちっちゃな鳥っこは、やりたい放題のいたずらっこ。まったく悪びれるところなし。
強い力を持つはずの王様も、いいようにからかわれ、あしらわれてしまいます。
弱いものが強いものにまさる昔話の王道パターン、民衆の風刺精神のあらわれですね。
同じく南欧のお話で半ぺらのひよこの話とも少し似たところがあるように感じます。

全体にかわいらしいお話ですし、語りが一つひとつ具体的で、明解なイメージ。
繰り返しをきっちり積み重ねていく昔話らしい形。
とてもいいお話だと思います。語りやすく、聴きやすく、幼いお子さんから楽しめます。
わたしも語っていて楽しかったし、すっかり気に入りました。

最後に月の男が出てきたところで、「お月さまには何がいる?」と聴き手に問いかけて……。
月の模様を、ウサギだけでなく、カニやおばあさんなど様々なものに見立てることを、月に関する知識絵本を紹介して話しました。

すると、「ほお」とか「はあ」とか声が上がり……。
挿絵を見ようと、ちびっこも大人も身を乗り出して、絵本の前にぐっとよって来てくれました。
好奇心わくわく!
こんなとき、読み手としてはしてやったり! とっても嬉しくなりますよね。

好奇心がわいたところで、月おとこの読み聞かせ。今日のしめくくりです。

ちよっと古びた感は否めないけど、絵もお話も、ナンセンスでユーモラス。
間違いなく面白いと思います。

「すてきな3人ぐみ」はよく知られているけれど、今は、それしか知られていない……という状況が生まれているのかも。
ベテランさんでもこの絵本をご存じない方がいらして、お蔵出しという意味でもやってよかったです。
最後まで楽しんでもらえました。

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打ち合わせる時間もなく、結構、ぶっつけだったのですが、結果として、最初から最後までモチーフつなぎで、無理なく流れるよいプログラムができました。たっぷりとした満足感のあるプログラムでした。
反省会でも、プログラムがよかったとおほめの言葉をいただきました。よかった。

相方さんの工夫と努力にはほんとに頭が下がります。
数少ない若手さん、とっても眩しく感じました。











おまけ。

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そして、ひとりでごほうび時間。

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おつかれさまでした。
楽しいひとときに感謝。



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石橋千代子さんを偲ぶ会

香芝お話ローソクの会を作ってくださった石橋千代子さんがお亡くなりになりました。

石橋さんは奈良県はもとより、大阪南部、三重など、各地の語り手、お話の会を育ててくださった方。
この方の情熱と信念なくして、今のような語りの会や語り手はなかったと思います。

今日は、東京子ども図書館の松岡享子先生をお招きして、ゆかりの方々のお力添えで、石橋千代子さんを偲ぶ会がひらかれました。

私は仕事の関係で、前日の会場準備にしか行けませんでしたが、ご家族の丹精されたチューリップなどの生花が会場いっぱいに飾られ、会員の力を結集し、香芝市民図書館のご協力を得て、心づくしの準備が整えられました。

とても活力のあった石橋さんらしく、明るく華やかで生き生きとした雰囲気に満ちたホールが、今日は、会員、ゆかりの方々、ご親族などでいっぱいになったことと思います。

石橋さんの足跡を汚すことのないよう、あとを追いかけていきたい……。
石橋さんの志を引き継いで、一つでも二つでも、子どもたちに真心のお話を届けていきたい……。
お話ローソクの会の火を消さぬように、活動を続けていきたいと思います。

石橋さん、ありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします。










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子どもたちへ 本を届けよう 子どもたちへ 本を届けよう ★本とお話お届けします!

子どもたちへ 本を届けよう

西日本から 子どもたちへ本を届けよう ネットワーク

プログラムと絵本をちらり(お話会中止……)

年に一度のお楽しみ?というか、年に一度の実践の場、学びの場、出会いの場として、楽しみにしている図書館のお話会。
8月から、図書館さんとの連絡、打ち合わせ、相方さんとの相談を経て、プログラムを組んで広報していたのですが、なんと、なんと、なんと、中止となりました。
コロナのバカ、バカ、馬鹿――――!!!

残念なから、今回練ったプログラムはお蔵入り。
もしかしたら、来年同じプログラムでできるかもしれませんが、先のことは分かりません。
せっかくなので、チラ見せしちゃおうかしら。

今回、相方さんが、先に、お話を一つ決めてくださったんですね。それがかっちりしたお話だったので、私は、短いおまけ的なお話で、それにからめて、絵本を二、三冊紹介して、連続したコーナーにしようと思いました。

そこで、選んだのが、「小さな赤いお家」。
かわいらしい謎なぞ話です。
出典はこちら↓

マーガレット・リード・マクドナルド 佐藤涼子訳 編書房(20019)

その謎にからめて、二冊の絵本を紹介することにしました。

それから、お話に出てくる「りんご」と「アップル・パイ」をテーマに、絵本を選書して、お話会のお部屋に面展することにしました。

どんな絵本を選書したかだけ、ここに少し紹介しますね。














プログラム組み、展示する絵本の選書は、腕の見せ所、楽しく悩みながらも、ピンとくるものをちゃっちゃか選んでつなげます。
時々こうやって、テーマやトピックを決めて、ざーっと本をチェックして、深掘りしてこれ!と思うものを選んでリストアップしておくと、いざというときに役に立ちますし、どんどん情報が蓄積されて、自分の力になります。
絵本を見る目も鍛えられます。
そう思って、いつも、ちょっとがんばって、時間をかけてやっています。とっても貴重な機会です。

ぜひ、みなさんも絵本との出会い、お話と絵本の掛け合わせの妙、お話と絵本によって広がる世界を楽しんでください。

では、また、来年!?


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お話会プログラム考え中!

 昨年はお休みでした。コロナ禍め!
・・・・・・というわけで、毎年恒例ですが、二年ぶりの図書館のお話会の担当です! どきどき。

 毎年、この時期は、大学の授業の成績評価の締切とプログラムの締切が重なり、いろいろ採点したり、処理を進めながら、頭の片隅で、どうしようかな~って考えたり、相方さんのご意向を探ったり……。
 そして、成績が終わったら、絵本や昔話の本を探索したり、ひもといたりして、考えていきます。

 絵本やお話、どうやって選んでいるの? よい本の基準は? おすすめは?
・・・・・・と、よく聴かれますが、ま、なかなかそう簡単に答えられるものではありません。経験と勘で、けっこう瞬時に判断を下していたりするし、それを言葉で説明するのは難しいな、と。
 プログラムができるまで……も、言葉にするとそれなりのストーリーになりそう・・・・・・。

 私は、語るのも読み聞かせするのももちろん好きだけど、でも、テーマや切り口を考えて、魅力的な本を選んで並べる、プログラム作りが、ものすごく好きかもしれません。
 お話には、大体、関連した絵本のブックトークと読み聞かせをつなげます。お話や本の組み合わせを考えているとき、そして、こういう本がないかな、と探して、ぴったりの絵本を見つけたとき、ものすごく楽しいんですよね。
 考えながら勝手に、いいプログラムだーと自画自賛しちゃいます(笑)。

 さて、今回は、相方さんが、さくっと日本の昔話を指定してくださったので、それに組み合わせるもの……ということで、あれこれ考えました。
 相方さんの選んだお話が、かっちりした日本の昔話だったので、今回は、それをメインに。

 そこで、私は、外国のお話で、短く軽く、幼い子どもにも分かるものを・・・・・・ということで、お話を選び、そのお話から展開できるブックトークを考えて、絵本をいくつかみつくろい、流れを作ります。
 そして、最後に、気持ちよくお話会を終われそうなしめの絵本も、あたりをつけました。

 いつかどこかでやりたいなとだいぶ前に目をつけていたけれども初めてのものと、これを機にテーマに沿って探索した新作、新ネタばかりですが、私はわりといつもそうなので問題なし。実践の回数が少ないからどうしてもそうなってしまうのですが・・・・・・。

 大体の流れができたところで、図書館さんにご報告。

 今回は、そんなわけで、アイルランドも音楽も歌もなし。妖精も魔女もなし。
・・・・・・そのかわりに、身近にある自然の不思議(Wonder)を楽しみたいと思います。

 9月に図書館で。お楽しみに~!
 終わったら、ここでもご報告しますね~。


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金の本?銀の本?

子ども時代に読んだ懐かしい本。みなさんにもありますか?

子どもの本を仕事にしていると、たまに、本の探索を依頼されることがあります。

子ども時代にこれこれこういう本を繰り返し読んで、すごくよく覚えているんだけど、知っていますか?知りませんよね?
自分で調べてみたんだけど、なにも情報が出てこなくて……。
まぁ、タイトルも覚えてないから無理ですよね……みたいな。

こういう時こそ、図書館司書の面目躍如!
専門家としての腕の見せ所!!

子どもの頃の読書の記憶というのはとてもパーソナルです。
ある一場面やあるモティーフが、強烈に印象に残っている。
色や雰囲気が鮮烈に脳裏に焼きついている。
出てきた食べ物がおいしそうだった、お洋服が素敵だった。
体験したわけではないのに、その味やにおいや手触りまで覚えている気がする……。

ありありとその場面を思い出せるのに、子ども時代の言葉と語彙のレベルで体験されたことなので、理知的に説明できません。
そして、本の探索には必須と思われる、題名、作者名、あらすじ、主人公の名前などは、記憶されていないことがほとんどです。

子どもが全存在かけて、想像力を駆使して、本の世界に入りこんで体験したことなので、なかなか言語化しにくい……というだけでなく、さらには、本に書いてあることが、ものすごくふくらまされ、本よりも魅力的に記憶されていたりします。

きれいな挿絵がたくさんあった、カラフルだったと記憶しておられたのに、実際に本にあたってみると、白黒の小さな挿絵しかない、とか、色がついているのは表紙と口絵だけ......といった場合も少なくありません。

子どもの頃の読書って、だから特別だし、だから素晴らしいんです。

このたび、二年越しに、そういった探索本を、相談者にお渡しすることができました。
二年前に依頼されて、その時にすぐに本にはたどり着けました。

あなたの探している本はこの本ですか?

……『金のおの 銀のおの』の湖の女神の気分です。
きっと、相談者以上に、私の方がどきどきしているのではないかしら……。

このときは、幸いにして、ビンゴ!!(ふっふっふ、プロですから……(笑))
とても喜んでくださいました。

その時には、本が入手できず、図書館で借りてみてくださいとお伝えしていたのですが……。
先ごろふと思い出して、探してみたら、なんと、古本屋さんに出ているのを発見。

しかも、二年ぶりにお会いする機会があって、無事、お手渡しすることができました。ちょっとしたサプライズです。

それはそれは、司書冥利につきる、素晴らしい体験でした。
子どもの本に関わっていたよかったな、なんて幸せな仕事なんだろうと感じました。

探索した本はこちら。

『ビビ=ククのゆかいな旅』
作/メイ・ダランソン 訳/工藤みち子 絵/油野誠一 偕成社 昭和40年初版 (世界の子どもの本)
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未読だったので、私もお渡しする前に読ませてもらいました。
少々時代を感じますが、子どもの心を満たす、児童文学らしい本でした。
久々に場面を味わいながら、ゆっくりと、子どものような読書を楽しみました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

メンタルの不調で辛かった上半期を過ぎたら、恵みの多い下半期が待っていました。
たくさんの出会いやご縁をいただきながら、数年ごしに計画していたことが実現し、今、ひとつのサイクルがきれいに閉じるような不思議な感覚があります。
来年はどうなるのかなぁ……不安と期待が入り混じった心境です。

みなさま、今年一年、お世話になりました。心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
また、来年もよろしくお願いいたします。
よいお年をおむかえください。




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図書館おはなし会

恒例。9月の図書館のお話会が無事終わりました。
相方さんに自分の持ち話から語りたいお話を選んでもらって、「瓜こひめこ」をこの日のメインに。
私は、おまけのお話として、所要時間5分程度のお話をいくつか検討し、時節柄や対象年齢も考えて、ちっちゃなわるっこ鳥を。
それにつなげて、月おとこの絵本でしめました。

▶プログラム◀
絵 本   おつきさまこんばんは  (林明子作、福音館書店)
お 話   瓜こひめこ    (おはなしのろうそく 12)
つなぎ(手袋人形) からすの親子
お 話   ちっちゃなわるっこ鳥 スペインの昔話 (『世界むかし話 〈南欧〉』木村則子訳、ウィリアム パパズ絵、ほるぷ出版)
つなぎ   月の絵本の紹介~月の模様の見立て、いろいろ~
絵 本   月おとこ  (トミ・ウンゲラー作、 評論社)

会場に、ベテランさんがすすきを季節のお花と取り合わせて活けてくださり、相方さんが自作のお月さまを飾ってくれて、季節のしつらいが完成。とってもいい雰囲気。

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いつもみなさんのこういう技と心配りには頭が下がります。ほんとに素敵です。

さてさて。
前半は若さとパワーのある相方さんが、ほぼ完璧のパフォーマンスでつないでくれました。

歯切れよく元気のいい語り。体全体を使った見事な発声。
本物のキュウリやゴーヤー、自作の瓜で子どもの興味をひきつける導入も素晴らしかったです。
後半へのバトンを安心して受け取ることができました。

ま、私は私らしく……。
若さにも元気にもいささか欠けますが、お話の世界に浸り、誠実に語る。
ただただそれだけを念じつつ。

「ちっちゃなわるっこ鳥」は、奇想天外な展開のなんだか不思議なお話で、まったくお話の先が予想できないところが面白い。
理屈抜きに楽しんでしまえばいいのですが、まじめな大人には、うん?と思うところもあったようです。
展開が読めないので、子どもも大人も、みなさん、ものすごく集中して聞いてくださっていました。

ちっちゃな鳥っこは、やりたい放題のいたずらっこ。まったく悪びれるところなし。
強い力を持つはずの王様も、いいようにからかわれ、あしらわれてしまいます。
弱いものが強いものにまさる昔話の王道パターン、民衆の風刺精神のあらわれですね。
同じく南欧のお話で半ぺらのひよこの話とも少し似たところがあるように感じます。

全体にかわいらしいお話ですし、語りが一つひとつ具体的で、明解なイメージ。
繰り返しをきっちり積み重ねていく昔話らしい形。
とてもいいお話だと思います。語りやすく、聴きやすく、幼いお子さんから楽しめます。
わたしも語っていて楽しかったし、すっかり気に入りました。

最後に月の男が出てきたところで、「お月さまには何がいる?」と聴き手に問いかけて……。
月の模様を、ウサギだけでなく、カニやおばあさんなど様々なものに見立てることを、月に関する知識絵本を紹介して話しました。

すると、「ほお」とか「はあ」とか声が上がり……。
挿絵を見ようと、ちびっこも大人も身を乗り出して、絵本の前にぐっとよって来てくれました。
好奇心わくわく!
こんなとき、読み手としてはしてやったり! とっても嬉しくなりますよね。

好奇心がわいたところで、月おとこの読み聞かせ。今日のしめくくりです。

ちよっと古びた感は否めないけど、絵もお話も、ナンセンスでユーモラス。
間違いなく面白いと思います。

「すてきな3人ぐみ」はよく知られているけれど、今は、それしか知られていない……という状況が生まれているのかも。
ベテランさんでもこの絵本をご存じない方がいらして、お蔵出しという意味でもやってよかったです。
最後まで楽しんでもらえました。

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打ち合わせる時間もなく、結構、ぶっつけだったのですが、結果として、最初から最後までモチーフつなぎで、無理なく流れるよいプログラムができました。たっぷりとした満足感のあるプログラムでした。
反省会でも、プログラムがよかったとおほめの言葉をいただきました。よかった。

相方さんの工夫と努力にはほんとに頭が下がります。
数少ない若手さん、とっても眩しく感じました。











おまけ。

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そして、ひとりでごほうび時間。

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おつかれさまでした。
楽しいひとときに感謝。



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石橋千代子さんを偲ぶ会

香芝お話ローソクの会を作ってくださった石橋千代子さんがお亡くなりになりました。

石橋さんは奈良県はもとより、大阪南部、三重など、各地の語り手、お話の会を育ててくださった方。
この方の情熱と信念なくして、今のような語りの会や語り手はなかったと思います。

今日は、東京子ども図書館の松岡享子先生をお招きして、ゆかりの方々のお力添えで、石橋千代子さんを偲ぶ会がひらかれました。

私は仕事の関係で、前日の会場準備にしか行けませんでしたが、ご家族の丹精されたチューリップなどの生花が会場いっぱいに飾られ、会員の力を結集し、香芝市民図書館のご協力を得て、心づくしの準備が整えられました。

とても活力のあった石橋さんらしく、明るく華やかで生き生きとした雰囲気に満ちたホールが、今日は、会員、ゆかりの方々、ご親族などでいっぱいになったことと思います。

石橋さんの足跡を汚すことのないよう、あとを追いかけていきたい……。
石橋さんの志を引き継いで、一つでも二つでも、子どもたちに真心のお話を届けていきたい……。
お話ローソクの会の火を消さぬように、活動を続けていきたいと思います。

石橋さん、ありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします。










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