何年か前に、スーザン・プライス『ゴースト・ドラム』にしびれてしまった息子。
すごいねん……全部のお話が一つになるねん……と、熱にうかされたようにしゃべっていました。
そして、しばらくしたら、『ゴースト・ドラム』みたいな本、ほかにないの?と聞いてきたのですが……。
すべての物語がつながっていき、終わりがない……といえば、もう、これしかないでしょう……そろそろ、読めるかもしれないな……というわけで、とうとう、ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』をすすめたところ……。
即座に魅力に気がつき、すっかり、どっぷり、はまってしまった息子。
ミヒャエル・エンデは天才や~!!!
その後、またしても、もっとこういうお話ないの?攻撃にあい、それでは、「ラルフ・イーザウ」で検索してみなさいと助け舟を。
ところが、うまく見つけられなかった……というので、結局、作家、作品名をすべてリストアップした紙を渡すと……。
えっ?これ、どういうこと?『はてしない物語』の続きがあるん???と目が点に……。
そして、もちろんのこと、翌日には、早速、図書館に足を運び、しっかり見つけて借りてきましたとも!
そして、息子は、「お母さん、これは、さすがに自分では見つけられんかったわ~」と、しみじみ。
ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』を愛する作家たちが、『はてしない物語』の「ファンタージェン」という異世界を舞台に、自分のファンタジーを紡いだ競作シリーズ「ファンタージェン」。
一冊ごとに作者が異なります。
図書館では、作者の名前順、対象年齢ごと、など、各種のルールにのっとって整理されるため、関連書なのに、置き場所が離れてしまい、気づかれない……ということが起こってしまいます。
そんなわけで、息子には、見つけることができなかったわけですが、考えてみれば、こういう本ってけっこうたくさんあるのです。
先日、図書ボラ仲間の方とスーパーで出会って立ち話をしたときにも、「へ~、そんなことあるの?」って驚かれたので、図書館で、本を探すときには、重要なポイントなのに、案外知られていないのかも……?
というわけで、このブログを書いています。
例えば、わたしが子どもの頃に持っていた本には、ヨハンナ・シュピーリの『ハイジ』の続編、シャルル・トリッテンの『それからのハイジ』、『ハイジの子どもたち』がありました。
ハイジはペーターと結婚し、子どもも生まれて幸せな家庭を築きます。「ハイジ」が好きな人には、期待通りの続きですよね。
これも、少し古いですが……。
ロバート・C・オブライエン『フリスビーおばさんとニムの家ねずみ』というニューベリー賞受賞作品があるのですが、これには、オブライエンが残した遺稿を、娘のジェイン・レズリー・コーンリーが完成させた『ラクソーとニムの家ねずみ』という続編があります。
これなんぞ、続きがあるなどと露知らぬまま、一冊だけ読んだという人がけっこういるのでは……?
「ニム」=国立保健医学研究所<NIMH>。
本の雰囲気や、イラストのイメージからは想像しにくいですが、「ニムの家ネズミ」とは、なんと、動物実験の結果、驚異的な知能をもつにいたったネズミたち。
ただかわいらしい動物物語とはちがい、人間の現代文明への批判や、現在のエコロジー思想にもつながるSF小説です。面白くて、読み始めたらとまりません。
こんな風に、よくできた世界観の作品が、別の人の手で書き継がれていったり、優れた作品のまわりに、その影響を受けて生まれた作品群が存在したり……ということは決して珍しいことではありません。
図書館では、隣り合って並ぶことなく、ひっそりと、存在している関連書や、続きの物語。
だからこそ、探す喜び、見つけたときの感動は大きいですよ。
図書館へ足を運ぶ機会が増える夏休み。
図書館でゆっくり本を探してみては?
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すごいねん……全部のお話が一つになるねん……と、熱にうかされたようにしゃべっていました。
そして、しばらくしたら、『ゴースト・ドラム』みたいな本、ほかにないの?と聞いてきたのですが……。
すべての物語がつながっていき、終わりがない……といえば、もう、これしかないでしょう……そろそろ、読めるかもしれないな……というわけで、とうとう、ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』をすすめたところ……。
はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー) (1982/06/07) ミヒャエル・エンデ 商品詳細を見る |
即座に魅力に気がつき、すっかり、どっぷり、はまってしまった息子。
ミヒャエル・エンデは天才や~!!!
その後、またしても、もっとこういうお話ないの?攻撃にあい、それでは、「ラルフ・イーザウ」で検索してみなさいと助け舟を。
ところが、うまく見つけられなかった……というので、結局、作家、作品名をすべてリストアップした紙を渡すと……。
えっ?これ、どういうこと?『はてしない物語』の続きがあるん???と目が点に……。
そして、もちろんのこと、翌日には、早速、図書館に足を運び、しっかり見つけて借りてきましたとも!
ファンタージエン 秘密の図書館 (2005/09/29) ラルフ・イーザウ 商品詳細を見る |
ファンタージエン 愚者の王 (2006/03/08) ターニャ・キンケル 商品詳細を見る |
そして、息子は、「お母さん、これは、さすがに自分では見つけられんかったわ~」と、しみじみ。
ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』を愛する作家たちが、『はてしない物語』の「ファンタージェン」という異世界を舞台に、自分のファンタジーを紡いだ競作シリーズ「ファンタージェン」。
一冊ごとに作者が異なります。
図書館では、作者の名前順、対象年齢ごと、など、各種のルールにのっとって整理されるため、関連書なのに、置き場所が離れてしまい、気づかれない……ということが起こってしまいます。
そんなわけで、息子には、見つけることができなかったわけですが、考えてみれば、こういう本ってけっこうたくさんあるのです。
先日、図書ボラ仲間の方とスーパーで出会って立ち話をしたときにも、「へ~、そんなことあるの?」って驚かれたので、図書館で、本を探すときには、重要なポイントなのに、案外知られていないのかも……?
というわけで、このブログを書いています。
例えば、わたしが子どもの頃に持っていた本には、ヨハンナ・シュピーリの『ハイジ』の続編、シャルル・トリッテンの『それからのハイジ』、『ハイジの子どもたち』がありました。
ハイジ (福音館古典童話シリーズ (13)) (1974/12/10) J・シュピーリ 商品詳細を見る |
それからのハイジ (2003/07/01) シャルル・トリッテン 商品詳細を見る |
ハイジはペーターと結婚し、子どもも生まれて幸せな家庭を築きます。「ハイジ」が好きな人には、期待通りの続きですよね。
これも、少し古いですが……。
ロバート・C・オブライエン『フリスビーおばさんとニムの家ねずみ』というニューベリー賞受賞作品があるのですが、これには、オブライエンが残した遺稿を、娘のジェイン・レズリー・コーンリーが完成させた『ラクソーとニムの家ねずみ』という続編があります。
これなんぞ、続きがあるなどと露知らぬまま、一冊だけ読んだという人がけっこういるのでは……?
フリスビーおばさんとニムの家ねずみ (1974/06/20) ロバート C.オブライエン 商品詳細を見る |
ラクソーとニムの家ねずみ (1994/10/13) ジェイン・レズリー・コンリー 商品詳細を見る |
「ニム」=国立保健医学研究所<NIMH>。
本の雰囲気や、イラストのイメージからは想像しにくいですが、「ニムの家ネズミ」とは、なんと、動物実験の結果、驚異的な知能をもつにいたったネズミたち。
ただかわいらしい動物物語とはちがい、人間の現代文明への批判や、現在のエコロジー思想にもつながるSF小説です。面白くて、読み始めたらとまりません。
こんな風に、よくできた世界観の作品が、別の人の手で書き継がれていったり、優れた作品のまわりに、その影響を受けて生まれた作品群が存在したり……ということは決して珍しいことではありません。
図書館では、隣り合って並ぶことなく、ひっそりと、存在している関連書や、続きの物語。
だからこそ、探す喜び、見つけたときの感動は大きいですよ。
図書館へ足を運ぶ機会が増える夏休み。
図書館でゆっくり本を探してみては?
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