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子どもたちへ 本を届けよう

西日本から 子どもたちへ本を届けよう ネットワーク

紙芝居展と講演会

大阪府立中央図書館・国際児童文学館で、紙芝居展があります。
充実した紙芝居コレクションを誇る国際児童文学館。
貴重な紙芝居を目にすることのできる機会です。わたしも、学生を連れて見学に行きたいと思います。

魅せます!紙芝居展
会期:11月15日(金)~12月28日(土)

詳しくはこちら→大阪府立中央図書館 国際児童文学館 企画展示「魅せます!紙芝居展」

この展示に合わせて講演会も予定されています。

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講演会
紙芝居の歴史から
~子どもの読書文化について考える~

子どもたちに多様な物語体験を提供してきた紙芝居を歴史的に見ていくと、
他ジャンルの物語を原作とする作品が一つの流れを作ってきたことが見えてきます。
その点を明らかにしながら、物語体験と読書文化との関りについて考える講演会を実施します。

日 時 : 令和元年11月30日(土) 14:00~16:00

講 師 : 浅岡 靖央 さん (児童文化研究者、白百合女子大学教授)

参加費 : 1000円

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詳しくはこちら→大阪国際児童文学財団 紙芝居 講演会

講師プロフィール
1955年大阪生まれ。児童文化研究者、白百合女子大学教授。
同大学児童文化研究センター所長。
紙芝居、口演童話、戦時中の児童文化の状況など、資料に基づく児童文化に関する深く幅広い研究を行っている。

主な著書
『児童文化とは何であったか』(つなん出版 2004年 日本児童文学学会奨励賞)
『叢書児童文化の歴史 Ⅱ 児童文化と学校外教育の戦中戦後』(共編著 港の人 2012年)
『ことばと表現力を育む児童文化』(共編著 萌文書林 2013年)など
『雑誌『教育紙芝居』・『紙芝居』』(金沢文圃閣 2013~14年)の復刻編集・解題執筆で堀尾青史賞を受賞。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

個人的な話ですが、浅岡先生には、まだ若い頃にとてもお世話になりました。
勉強不足で、たいした仕事もできていませんが、こういう先生方のお叱りや励ましに、今も支えられています。
研究という仕事では、個々人の始まりや終わりにはあまり意味がなく、どこかで誰かがやったことを、どこかで誰かが受け継いでいくものと感じられるのは、こういった先生方とのご縁、学会の横のつながりのおかげ。

目に見えない誰か、会ったこともない誰か、昔の誰か、未来の誰かとつながることの素晴らしさ、面白さ(そして、畏れ)。
それを感じられ、信じられると、人間、強くなれる気がします。
よく考えてみれば、研究に限らず、どんな仕事もそうかもしれません。

紙芝居も大人から子どもへの贈り物。
過去からの、そして、未来に届ける贈り物。
ぜひこの機会に。



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口伝えの昔話と音楽の形~公開講座

多数のお申込みをいただきありがとうございます。
満席につき、受付を終了いたしました。



大阪樟蔭女子大学 公開講座2019
レクチャー×コンサート
口伝えの昔話と音楽の形

2019フライヤ1_convert_20191006215107

古くから語り継がれてきた昔話には特有の形があり、おぼえやすく語りやすく、耳に残る面白さをそなえています。
楽譜に書かれることなく伝承されてきた音楽にも昔話と同じ形を見出すことができます。

アイルランドの伝統音楽を例に、昔話と音楽に共通する形、それがもたらす興趣や美にふれながら、口伝えの文化の意義を考えます。
アイルランド音楽のミニコンサートもお楽しみください。

講 師: ケルトの笛演奏家hatao 畑山 智明

講 師: 大阪樟蔭女子大学講師 神村 朋佳

日 時:12月21日(土) 13:00-15:00
場 所:大阪樟蔭女子大学
  (近鉄奈良線「河内小阪駅、近鉄奈良線・おおさか東線「河内永和駅」より徒歩4、5分)

受講料: 一般 1000円 / 学生・院生 無料
申 込:
webサイトから【2019年度秋期公開講座】口伝えの昔話と音楽の形(レクチャー×アイルランド音楽コンサート)
またはFAXで大学まで直接お申込みください。
※申込締切は12月4日です。

申込などの詳細は、webサイトまたはチラシ↓のウラ面をご確認ください。
チラシPDF版 オモテ
チラシPDF版 ウラ




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次回読書会のお知らせ

次回は11月2日(土)に開催いたします。

10月の読書会でシヴォーン・ダウド『ボグ・チャイルド』を読みました。

なにも詳しいことを知らなくても十分読み応えがある作品ですが、読書会では、史実や地理、アイルランドの文化について、わたしの分かる範囲で補足しました。

大学受験の真っただ中。泥炭地で二千年もさかのぼる少女の遺体を発見する衝撃的な幕開け。
毎朝、ランニングする少年の規則正しくリズムを刻む足音や鼓動とともに進んでいく物語。

少年の今と、二千年前の少女、二つの時、二人の生きる世界が交わり、重なりあいながら、生命の代償、他者の死を引き受けながら生きていくことの意味が、淡々とした日常の風景の積み重ねによって描き出され、その手触りや重みが読者の心に残ります。

参加者は少なかったのですが、読後感はとてもよかったようでした。
作品を理解するのに役立ちそうな、YA作品や映画も色々と話題にのぼりました。

そこで、この流れで、アイルランドの作家のYAを引き続きよみたいということになりました。
次は、アルテミス・ファウルのシリーズが人気のオーウェン・コルファーの『ウィッシュ・リスト』です。

天国行きか地獄行きかをかけて、ある人の願いを叶える課題に取り組む幽霊?が主人公……という、まあかなり破天荒な筋立てです。
軽いノリで読めますが、いろいろと考えさせられるところもあり……・。

死者と生者がとても近いところにいて、その世界が重なり合うような感じというのは、とてもアイルランド的ですね。
読書の秋、ちょうどハロウィーン。楽しい読書になりそうです。



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紀要掲載

大阪樟蔭女子大学の子ども研究所発行の『子ども研究』に、アイルランドの昔話に関する文章を二本投稿しました。

日本でも子ども向けの昔話集に掲載されていてよく知られる「妖精のめ牛」についての原稿です。

今回は、再話したテキストと、再話の過程、再話したお話を語った際の聴き手の反応などを考察したものを同時に掲載していただけました。

神村 朋佳
「語るための再話を考える:「妖精のめ牛」再話と語りの実践を通して
――物語の不思議・耳に残る言葉(子どもの感想から)―‐」
pp.23-30

神村 朋佳
「語るための再話:「妖精のめ牛」(アイルランドの昔話)」
pp.31-35

『子ども研究』vol.10 大阪樟蔭女子大学 附属 子ども研究所 2019.8.30

すでに本に掲載されているお話ですが、なんとなくイメージしにくく分かりにくい箇所があり、以前から気になっていました。
英語原文と突き合わせてみると、いろいろと気になるところが出てきたので、自分で訳出し再話することにしました。

アイルランド語の語釈を正確にし、日本の子どもに分かるように説明を加え、耳で聴くと違和感があるところ、イメージがぶれるところを、英語原文に沿いながら、耳で聴いて、くっきりイメージを結ばれるように、そんなことを意識して再話しています。

また、なんどか実際に語ることができたので、聴き手の反応もふまえて、修正していきました。
音楽が出てくるところでは、実際に、ティン・ホイッスルでの演奏をまじえて語ることもしてみました。
再話して、語り、そしてまた、再話して……とゆききしながら、物語世界を構築できたことは幸せでした。

後半には、聴き手からいただいた感想を引用しながら、考察を加えています。
子どもがお話をどんな風に聴き、どんなところを印象的に記憶しているか、その一端にふれられるのはとても嬉しいことです。
聴いてくれたたくさんの子どもと大人のみなさまに感謝。

上半期は心身の不調が著しく、原稿執筆もほとんどあきらめかけていたのですが、なんとか突貫工事で書きました。
文章は粗いかもしれませんが、なんとか回復に向かおうとしていた自身の記録、記憶として、それはそれで大切なものとして心にとどめておきたいと思います。




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子どもたちへ 本を届けよう 子どもたちへ 本を届けよう 2019年10月

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紙芝居展と講演会

大阪府立中央図書館・国際児童文学館で、紙芝居展があります。
充実した紙芝居コレクションを誇る国際児童文学館。
貴重な紙芝居を目にすることのできる機会です。わたしも、学生を連れて見学に行きたいと思います。

魅せます!紙芝居展
会期:11月15日(金)~12月28日(土)

詳しくはこちら→大阪府立中央図書館 国際児童文学館 企画展示「魅せます!紙芝居展」

この展示に合わせて講演会も予定されています。

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講演会
紙芝居の歴史から
~子どもの読書文化について考える~

子どもたちに多様な物語体験を提供してきた紙芝居を歴史的に見ていくと、
他ジャンルの物語を原作とする作品が一つの流れを作ってきたことが見えてきます。
その点を明らかにしながら、物語体験と読書文化との関りについて考える講演会を実施します。

日 時 : 令和元年11月30日(土) 14:00~16:00

講 師 : 浅岡 靖央 さん (児童文化研究者、白百合女子大学教授)

参加費 : 1000円

kamishibaiasaokachirashi.jpg
詳しくはこちら→大阪国際児童文学財団 紙芝居 講演会

講師プロフィール
1955年大阪生まれ。児童文化研究者、白百合女子大学教授。
同大学児童文化研究センター所長。
紙芝居、口演童話、戦時中の児童文化の状況など、資料に基づく児童文化に関する深く幅広い研究を行っている。

主な著書
『児童文化とは何であったか』(つなん出版 2004年 日本児童文学学会奨励賞)
『叢書児童文化の歴史 Ⅱ 児童文化と学校外教育の戦中戦後』(共編著 港の人 2012年)
『ことばと表現力を育む児童文化』(共編著 萌文書林 2013年)など
『雑誌『教育紙芝居』・『紙芝居』』(金沢文圃閣 2013~14年)の復刻編集・解題執筆で堀尾青史賞を受賞。

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個人的な話ですが、浅岡先生には、まだ若い頃にとてもお世話になりました。
勉強不足で、たいした仕事もできていませんが、こういう先生方のお叱りや励ましに、今も支えられています。
研究という仕事では、個々人の始まりや終わりにはあまり意味がなく、どこかで誰かがやったことを、どこかで誰かが受け継いでいくものと感じられるのは、こういった先生方とのご縁、学会の横のつながりのおかげ。

目に見えない誰か、会ったこともない誰か、昔の誰か、未来の誰かとつながることの素晴らしさ、面白さ(そして、畏れ)。
それを感じられ、信じられると、人間、強くなれる気がします。
よく考えてみれば、研究に限らず、どんな仕事もそうかもしれません。

紙芝居も大人から子どもへの贈り物。
過去からの、そして、未来に届ける贈り物。
ぜひこの機会に。



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口伝えの昔話と音楽の形~公開講座

多数のお申込みをいただきありがとうございます。
満席につき、受付を終了いたしました。



大阪樟蔭女子大学 公開講座2019
レクチャー×コンサート
口伝えの昔話と音楽の形

2019フライヤ1_convert_20191006215107

古くから語り継がれてきた昔話には特有の形があり、おぼえやすく語りやすく、耳に残る面白さをそなえています。
楽譜に書かれることなく伝承されてきた音楽にも昔話と同じ形を見出すことができます。

アイルランドの伝統音楽を例に、昔話と音楽に共通する形、それがもたらす興趣や美にふれながら、口伝えの文化の意義を考えます。
アイルランド音楽のミニコンサートもお楽しみください。

講 師: ケルトの笛演奏家hatao 畑山 智明

講 師: 大阪樟蔭女子大学講師 神村 朋佳

日 時:12月21日(土) 13:00-15:00
場 所:大阪樟蔭女子大学
  (近鉄奈良線「河内小阪駅、近鉄奈良線・おおさか東線「河内永和駅」より徒歩4、5分)

受講料: 一般 1000円 / 学生・院生 無料
申 込:
webサイトから【2019年度秋期公開講座】口伝えの昔話と音楽の形(レクチャー×アイルランド音楽コンサート)
またはFAXで大学まで直接お申込みください。
※申込締切は12月4日です。

申込などの詳細は、webサイトまたはチラシ↓のウラ面をご確認ください。
チラシPDF版 オモテ
チラシPDF版 ウラ




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次回読書会のお知らせ

次回は11月2日(土)に開催いたします。

10月の読書会でシヴォーン・ダウド『ボグ・チャイルド』を読みました。

なにも詳しいことを知らなくても十分読み応えがある作品ですが、読書会では、史実や地理、アイルランドの文化について、わたしの分かる範囲で補足しました。

大学受験の真っただ中。泥炭地で二千年もさかのぼる少女の遺体を発見する衝撃的な幕開け。
毎朝、ランニングする少年の規則正しくリズムを刻む足音や鼓動とともに進んでいく物語。

少年の今と、二千年前の少女、二つの時、二人の生きる世界が交わり、重なりあいながら、生命の代償、他者の死を引き受けながら生きていくことの意味が、淡々とした日常の風景の積み重ねによって描き出され、その手触りや重みが読者の心に残ります。

参加者は少なかったのですが、読後感はとてもよかったようでした。
作品を理解するのに役立ちそうな、YA作品や映画も色々と話題にのぼりました。

そこで、この流れで、アイルランドの作家のYAを引き続きよみたいということになりました。
次は、アルテミス・ファウルのシリーズが人気のオーウェン・コルファーの『ウィッシュ・リスト』です。

天国行きか地獄行きかをかけて、ある人の願いを叶える課題に取り組む幽霊?が主人公……という、まあかなり破天荒な筋立てです。
軽いノリで読めますが、いろいろと考えさせられるところもあり……・。

死者と生者がとても近いところにいて、その世界が重なり合うような感じというのは、とてもアイルランド的ですね。
読書の秋、ちょうどハロウィーン。楽しい読書になりそうです。



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紀要掲載

大阪樟蔭女子大学の子ども研究所発行の『子ども研究』に、アイルランドの昔話に関する文章を二本投稿しました。

日本でも子ども向けの昔話集に掲載されていてよく知られる「妖精のめ牛」についての原稿です。

今回は、再話したテキストと、再話の過程、再話したお話を語った際の聴き手の反応などを考察したものを同時に掲載していただけました。

神村 朋佳
「語るための再話を考える:「妖精のめ牛」再話と語りの実践を通して
――物語の不思議・耳に残る言葉(子どもの感想から)―‐」
pp.23-30

神村 朋佳
「語るための再話:「妖精のめ牛」(アイルランドの昔話)」
pp.31-35

『子ども研究』vol.10 大阪樟蔭女子大学 附属 子ども研究所 2019.8.30

すでに本に掲載されているお話ですが、なんとなくイメージしにくく分かりにくい箇所があり、以前から気になっていました。
英語原文と突き合わせてみると、いろいろと気になるところが出てきたので、自分で訳出し再話することにしました。

アイルランド語の語釈を正確にし、日本の子どもに分かるように説明を加え、耳で聴くと違和感があるところ、イメージがぶれるところを、英語原文に沿いながら、耳で聴いて、くっきりイメージを結ばれるように、そんなことを意識して再話しています。

また、なんどか実際に語ることができたので、聴き手の反応もふまえて、修正していきました。
音楽が出てくるところでは、実際に、ティン・ホイッスルでの演奏をまじえて語ることもしてみました。
再話して、語り、そしてまた、再話して……とゆききしながら、物語世界を構築できたことは幸せでした。

後半には、聴き手からいただいた感想を引用しながら、考察を加えています。
子どもがお話をどんな風に聴き、どんなところを印象的に記憶しているか、その一端にふれられるのはとても嬉しいことです。
聴いてくれたたくさんの子どもと大人のみなさまに感謝。

上半期は心身の不調が著しく、原稿執筆もほとんどあきらめかけていたのですが、なんとか突貫工事で書きました。
文章は粗いかもしれませんが、なんとか回復に向かおうとしていた自身の記録、記憶として、それはそれで大切なものとして心にとどめておきたいと思います。




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