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子どもたちへ 本を届けよう

西日本から 子どもたちへ本を届けよう ネットワーク

My Works

 2018年3月に刊行された『語り継ぐ力―アイルランドと日本―』(アイルランドフューシャ奈良書店)に、「昔話を語り聴くこと―アイルランドの口承の世界にふれて」と題して寄稿いたしました。別カテゴリで、いろいろなお知らせをしていましたが、こちらにあらためてまとめた記事を残しておきます。

 アイルランドフューシャ奈良書店は、天理大学のサテライト語学講座で、アイルランド語を教え学んできた仲間が、アイルランド語から日本語に翻訳した本を出版するために立ち上げた出版社だそうです。
 私もアイルランド語を勉強したくてコンタクトをとったのが、このご縁の始まりでした。

 この本は、科学研究助成費を受けて行われた研究の成果として、文献、語り部の声、教育現場の声を織り込み、日本とアイルランドの民間伝承とその継承に関する諸相を提起するという興味深い一書です。

 私は、アイルランドに現在にいたるも存続する口承文化としての音楽を分析して、昔話の型、語り口と比較検証しながら、口承ならではの形式がいかようにして生まれてきたか、音楽や昔話にみられる形式にどのような意義があるかを考察しました。
 長年にわたる子どもたちへの昔話の語り(ストーリー・テリング)の実践のなかで、いつしか昔話を語り聴くことの現象面、身体面に焦点をあてて解き明かしたいと考えるようになりました。そのひとつの試みとして読んでいただければ幸いです。
 
 幾人かの知人から読後感をいただきました。論文なのに、文章、文体が美しいという評価、実践と研究をつなぐことの難しさをよくご存じの専門家の方からの共感などをいただき、心より嬉しく感じました。

 多数の執筆者による様々な文章がおさめられているちょっと不思議な本です。
 ハイブリッド大型書店hontoでは、すべての題と執筆者が一覧で見られます。内容をご覧ください。
 hontoサイト『語り継ぐ力』収録作品一覧




 『語り継ぐ力』に関連する記事を久々に振り返ってみると、発刊からしばらくはいろいろなことがありました。
 お世話になったみなさま、ご縁があったみなさまにあらためてお礼申し上げます。

『語り継ぐ力』 関連記事
「語り継ぐ力」発刊!
「語り継ぐ力」販売について
「語り継ぐ力」関連イベント&講座
ケルト・北欧音楽の森「クラン・コラ」掲載
ストーリーテリング講座
口伝えの昔話と音楽の形~公開講座
公開講座のご報告





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原書読書の会

長らくさぼっていた原書読書の会、今回は、気持ちを入れ替えて読もうと思い、担当も願い出ました。
オンライン授業が始まってから、自転車操業が続いて、とても時間が足りません。
でも、そんななかで、もんもんとしたり、鬱々としたり。読書したい欲も高まっていたようです。
なんとか時間をひねり出したい。

John Boyne , My Brother's Name is Jessica



こんな表紙のもあったようです。2019年です。これが元なのかな?


タイトルからも分かると思いますが、どちらの表紙にももレインボーがあしらわれています。

まだ、新しい本ですが、最近は翻訳が早くて、もう日本語版も出ていましたね。
原田勝さんの訳なので、これもきっとよいはず。
ジョン・ボイン作『兄の名はジェシカ』あすなろ書房、2020年4月




ジョン・ボインは、アイルランドの作家です。
特に、この作品で注目されました。映画化もされたようなので、ご存じの方も多いのでは。
『縞模様のパジャマの少年』岩波書店、2008年



ネタばれ危険!な本なので、詳しいことは書きません。
するすると読めます。
ご想像のとおり、ホロコーストに関わる内容です。

ですが、私はこの本を読んで、ああ、アイルランドの作家だなと深いため息とともに得心するところあがりました。
これまで読書会でなんとなく続いてきたアイルランドの作家、本ですが、これまで読書会でとりあげたなかでも一番アイルランドらしさを感じる本でした。
ま、そのへんは、もし機会があればまた。

そんなわけで、今回読む本もとても楽しみ!

最近は月がとてもきれいです。あっという間に読書の秋ですね~。

では、みなさんもよい秋をお過ごしください。

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英語圏児童文学会研究大会のお知らせ

日本イギリス児童文学会は、50周年を機に、「英語圏児童文学会」に名称を変更しました。
日本では英語圏の児童文学を専門にあつかう唯一の学術団体です。児童文学を愛好し、研究する人の集う場所として、研究者に限らず、門戸をひらいています。

年に一回の研究大会が近く開催されます。従来、どなたでも参加できますが、今回はオンラインでの開催となり、遠隔地からの参加もとてもしやすくなりました。

詳しくは→英語圏児童文学会公式サイトのトップページにあるファイルをダウンロードしてご覧ください。

簡単なプログラムを掲載しておきます。


開催日時:2020年1024日 (土) 午後
12:45-     開 会
12:50-14:10 研究発表 (分科会A,B,Cの3会場)
           12:50- 発表1、4、7
            13:10- 発表2、5、8
             13:30- 発表3、6、9
              13:50- 質疑応答

15:00- 50周年記念論文 優秀賞発表、受賞者スピーチ

   ≪基調講演≫
 安藤 聡 氏 (明治学院大学教授、会員)
 「なぜオクスフォード大学はファンタジーの名産地なのか」

17:40-    閉 会



【研究発表プログラム】
分科会A 司会:杉村使乃(共立女子大学)

・発表1  「The Tulip Touch の語りから見る Natalie 像と一人称回想型の意義」
    海老塚日菜子(日本女子大学大学院家政学研究科児童学専攻修士課程)

・発表2  「戦争を描いた児童文学としての The Machine-Gunners:日英における受容の比較」
    瀧内陽(愛知県立大学)

・発表3  「自由を楽しむ子どもたち――『宝さがしの子どもたち』における読書とお金」
    牟田有紀子(城西大学助教)



分科会B  司会:鈴木宏枝(神奈川大学)

・発表4  「Twisted という本流――『ディズニー ツイステッドワンダーランド』における ヴィランズの表象」
    熊谷めぐみ(立教大学大学院文学研究科英米文学専攻博士課程後期)

・発表5  「キャリア小説として読む<エミリーブックス>:主人公は何を乗り越えるのか」
    清水友理(日本女子大学大学院人間生活学研究科人間発達学専攻博士課程)

・発表6  「The Hundred and One Dalmatians と The Starlight Barking におけるもの言 うイヌと他者の関係」
    若谷苑子(白百合女子大学大学院文学研究科児童文学専攻博士課程後期)



分科会C 司会:菱田信彦(川村学園女子大学)

・発表7  「Penelope Lively の作品における場所、歴史、継続性」
    磯部理美(一橋大学大学院博士後期課程)

・発表8 「ロアルド・ダールの児童文学作品におけるサードカルチャーキッズについての考察」
    口田珠加(保育・介護・ビジネス名古屋専門学校)

・発表9  「イギリス児童文学に描かれたディープエコロジー表象
  ――Burgess, The Cry of the Wolf と Pearce, The Little Gentleman の場合――」
    内藤 貴子(日本女子大学学術研究員)




 とても興味深い作品やテーマが並んでおり楽しみです。
 といっても、私はホストとして分科会などを担当するので、楽しむ余裕はあまりないかも……?

 ぜひ、よろしくお願いします。




関連記事

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子どもたちへ 本を届けよう 子どもたちへ 本を届けよう 2020年10月

子どもたちへ 本を届けよう

西日本から 子どもたちへ本を届けよう ネットワーク

My Works

 2018年3月に刊行された『語り継ぐ力―アイルランドと日本―』(アイルランドフューシャ奈良書店)に、「昔話を語り聴くこと―アイルランドの口承の世界にふれて」と題して寄稿いたしました。別カテゴリで、いろいろなお知らせをしていましたが、こちらにあらためてまとめた記事を残しておきます。

 アイルランドフューシャ奈良書店は、天理大学のサテライト語学講座で、アイルランド語を教え学んできた仲間が、アイルランド語から日本語に翻訳した本を出版するために立ち上げた出版社だそうです。
 私もアイルランド語を勉強したくてコンタクトをとったのが、このご縁の始まりでした。

 この本は、科学研究助成費を受けて行われた研究の成果として、文献、語り部の声、教育現場の声を織り込み、日本とアイルランドの民間伝承とその継承に関する諸相を提起するという興味深い一書です。

 私は、アイルランドに現在にいたるも存続する口承文化としての音楽を分析して、昔話の型、語り口と比較検証しながら、口承ならではの形式がいかようにして生まれてきたか、音楽や昔話にみられる形式にどのような意義があるかを考察しました。
 長年にわたる子どもたちへの昔話の語り(ストーリー・テリング)の実践のなかで、いつしか昔話を語り聴くことの現象面、身体面に焦点をあてて解き明かしたいと考えるようになりました。そのひとつの試みとして読んでいただければ幸いです。
 
 幾人かの知人から読後感をいただきました。論文なのに、文章、文体が美しいという評価、実践と研究をつなぐことの難しさをよくご存じの専門家の方からの共感などをいただき、心より嬉しく感じました。

 多数の執筆者による様々な文章がおさめられているちょっと不思議な本です。
 ハイブリッド大型書店hontoでは、すべての題と執筆者が一覧で見られます。内容をご覧ください。
 hontoサイト『語り継ぐ力』収録作品一覧




 『語り継ぐ力』に関連する記事を久々に振り返ってみると、発刊からしばらくはいろいろなことがありました。
 お世話になったみなさま、ご縁があったみなさまにあらためてお礼申し上げます。

『語り継ぐ力』 関連記事
「語り継ぐ力」発刊!
「語り継ぐ力」販売について
「語り継ぐ力」関連イベント&講座
ケルト・北欧音楽の森「クラン・コラ」掲載
ストーリーテリング講座
口伝えの昔話と音楽の形~公開講座
公開講座のご報告





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原書読書の会

長らくさぼっていた原書読書の会、今回は、気持ちを入れ替えて読もうと思い、担当も願い出ました。
オンライン授業が始まってから、自転車操業が続いて、とても時間が足りません。
でも、そんななかで、もんもんとしたり、鬱々としたり。読書したい欲も高まっていたようです。
なんとか時間をひねり出したい。

John Boyne , My Brother's Name is Jessica



こんな表紙のもあったようです。2019年です。これが元なのかな?


タイトルからも分かると思いますが、どちらの表紙にももレインボーがあしらわれています。

まだ、新しい本ですが、最近は翻訳が早くて、もう日本語版も出ていましたね。
原田勝さんの訳なので、これもきっとよいはず。
ジョン・ボイン作『兄の名はジェシカ』あすなろ書房、2020年4月




ジョン・ボインは、アイルランドの作家です。
特に、この作品で注目されました。映画化もされたようなので、ご存じの方も多いのでは。
『縞模様のパジャマの少年』岩波書店、2008年



ネタばれ危険!な本なので、詳しいことは書きません。
するすると読めます。
ご想像のとおり、ホロコーストに関わる内容です。

ですが、私はこの本を読んで、ああ、アイルランドの作家だなと深いため息とともに得心するところあがりました。
これまで読書会でなんとなく続いてきたアイルランドの作家、本ですが、これまで読書会でとりあげたなかでも一番アイルランドらしさを感じる本でした。
ま、そのへんは、もし機会があればまた。

そんなわけで、今回読む本もとても楽しみ!

最近は月がとてもきれいです。あっという間に読書の秋ですね~。

では、みなさんもよい秋をお過ごしください。

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英語圏児童文学会研究大会のお知らせ

日本イギリス児童文学会は、50周年を機に、「英語圏児童文学会」に名称を変更しました。
日本では英語圏の児童文学を専門にあつかう唯一の学術団体です。児童文学を愛好し、研究する人の集う場所として、研究者に限らず、門戸をひらいています。

年に一回の研究大会が近く開催されます。従来、どなたでも参加できますが、今回はオンラインでの開催となり、遠隔地からの参加もとてもしやすくなりました。

詳しくは→英語圏児童文学会公式サイトのトップページにあるファイルをダウンロードしてご覧ください。

簡単なプログラムを掲載しておきます。


開催日時:2020年1024日 (土) 午後
12:45-     開 会
12:50-14:10 研究発表 (分科会A,B,Cの3会場)
           12:50- 発表1、4、7
            13:10- 発表2、5、8
             13:30- 発表3、6、9
              13:50- 質疑応答

15:00- 50周年記念論文 優秀賞発表、受賞者スピーチ

   ≪基調講演≫
 安藤 聡 氏 (明治学院大学教授、会員)
 「なぜオクスフォード大学はファンタジーの名産地なのか」

17:40-    閉 会



【研究発表プログラム】
分科会A 司会:杉村使乃(共立女子大学)

・発表1  「The Tulip Touch の語りから見る Natalie 像と一人称回想型の意義」
    海老塚日菜子(日本女子大学大学院家政学研究科児童学専攻修士課程)

・発表2  「戦争を描いた児童文学としての The Machine-Gunners:日英における受容の比較」
    瀧内陽(愛知県立大学)

・発表3  「自由を楽しむ子どもたち――『宝さがしの子どもたち』における読書とお金」
    牟田有紀子(城西大学助教)



分科会B  司会:鈴木宏枝(神奈川大学)

・発表4  「Twisted という本流――『ディズニー ツイステッドワンダーランド』における ヴィランズの表象」
    熊谷めぐみ(立教大学大学院文学研究科英米文学専攻博士課程後期)

・発表5  「キャリア小説として読む<エミリーブックス>:主人公は何を乗り越えるのか」
    清水友理(日本女子大学大学院人間生活学研究科人間発達学専攻博士課程)

・発表6  「The Hundred and One Dalmatians と The Starlight Barking におけるもの言 うイヌと他者の関係」
    若谷苑子(白百合女子大学大学院文学研究科児童文学専攻博士課程後期)



分科会C 司会:菱田信彦(川村学園女子大学)

・発表7  「Penelope Lively の作品における場所、歴史、継続性」
    磯部理美(一橋大学大学院博士後期課程)

・発表8 「ロアルド・ダールの児童文学作品におけるサードカルチャーキッズについての考察」
    口田珠加(保育・介護・ビジネス名古屋専門学校)

・発表9  「イギリス児童文学に描かれたディープエコロジー表象
  ――Burgess, The Cry of the Wolf と Pearce, The Little Gentleman の場合――」
    内藤 貴子(日本女子大学学術研究員)




 とても興味深い作品やテーマが並んでおり楽しみです。
 といっても、私はホストとして分科会などを担当するので、楽しむ余裕はあまりないかも……?

 ぜひ、よろしくお願いします。




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